シャイな狼とドジな子羊
毎日、お昼の昼食になると
麻衣と2人で屋上へ行き
お弁当を食べるのが日課だった。
「実はねーっ、今日はおにぎりたくさん詰め込んできたの!」
「おぉー!桜がおにぎりなんて珍しい!」
麻衣は、関心したように少し驚いた表情で
微笑んだ。
あたしのお弁当は、いつもパン類。
今日は、お弁当を作る時間に余裕があったため
久々におにぎりを作ってきたのだ。
「さ!急ぐよ」
麻衣の声とともに、あたしは少し早足で
廊下を歩く。