シャイな狼とドジな子羊
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「はぁ…狼くん…」
あたしは、教室に戻り
狼くんからもらった、いちごオレを飲んでいた。
「なにー?大神くんのこと好きなの?」
あたしの背後から、弾んだ声が聞こえてきた。
「あ、麻衣」
麻衣は、不思議そうにあたしを見下ろした。
「桜、あんた大神くんのこと…」
「え、えっ?! な、なに?!」
「いや…なんでもない」
麻衣が、狼くんの名前を出すので
少々驚いてしまった。
狼くん…
今日は、狼くんのことで、頭がいっぱいだった。
そして、いちごオレは何故か
いつもより甘い味がした。