シャイな狼とドジな子羊



「ふぇっ?!」


小鳥遊の体が宙に浮いた。


「あいつ…っ!」



俺は、猛ダッシュで小鳥遊の元へ走った。



「ふやッ!?」



ぎ、ギリギリセーフ…。


俺は、何とか間に合い

小鳥遊がこけるのを防ぐことができた。




すると、教室内が静まっていることに気がつく。


…ハッ!


俺は、7組の注目の的になってしまった。


「え… 大神くんじゃん」


「きゃー!うそ~あんなカッコよかった?!」


「まさにヒーローだな!」



何故か口々に褒められる。




って、そんなことより、小鳥遊を

おろさないと…


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