シャイな狼とドジな子羊



「あ…いや、えっと…助けに来たわけじゃないんだ…その…」

俺は、髪をかき上げる。


いつまでも話さない俺に、気を遣ったのか

何かと話してくる。



「あ、そうだ!昨日の、いちごオレのお返し…」


そう言って、渡してきたのは

何と、120円だった。




「…え、金」



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