シャイな狼とドジな子羊



「あっ…!」



足がもつれてつまずく。


あっ…! こけるっ…!!




そう思い、目を瞑ったときだった。



「えっ…」



あたしは、こけはしなかった。

こけるどころか、体が宙に浮いたのだ。




えっ、えっ?えっ?!

あたしは、パニックになってしまった。



やっ、やだやだっ!

浮いてるっ!死んじゃうよっ!!



すると…


「…暴れるな」



と、後ろから少し低い声がした。




「え…」



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