シャイな狼とドジな子羊
「ん… えと…」
あたしは、どうしていいかわからず
少し焦る。
すると、あたしを持ち上げている男の子は
スッとあたしを下ろした。
「あ、あのっ!ありがとうござい「危なっかしい…」
え…。
な、ななっ!なななな!
なんなのっ?!
せっかく人がお礼言ってるのに…!
あたしが、男の子をジッと見ると
彼も、あたしをジッと見る。
すると、男の子は無表情で口を開けた。
「…ドジっ子」
そう言い放つと、その場を離れていった。