シャイな狼とドジな子羊



男の子が離れたと同時に

麻衣があたしの元へ駆け寄る。



「さっ、桜…? 大丈夫?」


不思議そうにあたしを見つめる麻衣。

あたしは、男の子の歩いていく姿を見つめていた。



「…なんなの……あの人」


すると、麻衣は「あぁ!」と手をポンと叩いた。



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