好きです。
始まった。
隣は
「神原さぁ、暑くないの?」
「あ?別に」
「いやいや(笑)暑いって。
だってニットの夏用ベストとか暑くない!?
だんれも着てないって!」
「いや、だって校則だし?」
「真面目だなぁ~!
あたしなんか夏用ベストなんて持ってないよ」
「ふぅん。」
なんだ。
反応薄いな。
「せっかく隣なんだから仲良くしようよ~!
あたし窓側なんだから横に神原しかいないの!
問題わかんない時神原しかいないじゃぁぁん!」
「…………………うざ。」
は、はぁぁぁぁぁ!?
「神原マジ最低!」
「勝手に言え。」
このお隣さん。
神原 裕希。
会話通り真面目で、
頭がよく。
運動神経もよく。
それに顔がカッコイイ!
モテモテっていったらありゃしない。
性格は冷血だけど。
一方のあたし。
原田 莉夏。高校2年生は、
顔もスタイルも並み。
頭も並み。
雄一運動が出来るくらいかなぁ。
非モテ女子です。
「ねぇねぇ神原ぁ。何やってんの?」
「自主勉。」
「もぉさぁ、今席替えしたばっかなんだから、はしゃごうよ!」
「何言ってんだよ。
次数学の小テスト。」
「大丈夫だって!そんなん
適当で。」
「ていうかさぁ、何でずっと俺に絡むの。」
「うぅ~ん?暇だから。」
「原田なら友達たくさんいるからそっち行けよ。」
「えぇ~。いないよ。
嫌われてるしぃ。」
「……………」
ついに無言になった。
「あ!神原の字って癖がある!
文字が丸くて斜め上に上がってる!」
「うっせぇな。」
キャー!
怖い!
「莉ぃ~夏!」
「キャッ!」