一度きりの夏だった
「はああああ。疲れた。」
楽器をしまいながら純は言った。
「なんでそんなにふけるの?」
「え?なんか楽しいから!」
・・・単純。
「とにかく、遥の生演奏聴きたかったー・・・。」
「私は、今週は基礎を極めるんだ。」
「え~おれ基礎とかやんねーよ。」
遥は驚いた。
「え!ロングトーンは!?」
「んー・・・120くらいでならやれるかな!」
飽きれる!
ppppppp♪
*栗木 祐太*
あっ・・・!
「ごめん。先帰ってていいよ。」
そういって遥は、少し離れて電話に出た。
『もしもし?遥?』
「うん。」
『今の人・・・誰?』