一度きりの夏だった

とりあえず、リビングにいてみる。

「まさか本当に忘れてたとはねー。まあ最後に会ったのは三歳とかだもんな!あんな小っちゃい子だったのになー。」

笹山純はひとりでおしゃべりになられている。

よし。

整理しようか。



私のオフは?

突然の一週間オフ。

私が桃とたてた一週間エンジョイプロジェクトの計画は?

笹山純の存在によりうまくいかない傾向。



待て待て。

この時点でアウトゾーンだよ!

「どうしたの?ひとりで頭かかえて」

お前のせいだろうがあああああ!

落ち着いて私。

冷静に。

「ていうかさ、遥って高校一年生?大人だね~。」

お願いだから静まってください・・・

これは夢でありますように・・・

と願いをこめて頬をつねってみる。

い た い 。

現実だった。


私の七日間。

さようなら・・・。








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