夢を売りに


なんだか嫌な匂いがした。




残飯と何かを混ぜたような匂いだった。



「これを買ったのが三十五歳の時だったかな。

買った時には、まだましな色だったけどかなり弱ってきてるよ。


えっとね確か四千八百円で買ったと思うよ。」




「買ってしまうと買われた相手は、どうなるんですか?」




俺は、疑問に思ってた事を聞いた。




「あぁ一時的に夢を追う気が薄れたりってあるみたいだけど、ほとんど影響無いよ。」



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