夢を売りに
良く見るとそれは、白く光っていたが、ところどころに黒い転々が付いていた。
「最初は、まだ光りも強かったし、こんな黒い転々は無かったよ。
この男の子は、柔道の有望選手で今は、大学に行ってるが、成績がいまいちらしいよ。
親の問題やら色々あるんだろうが、もう少ししたら更に夢の塊は、酷い状態になると思うよ。
俺は、それを観察するのが好きでね。
夢を持っててもだんだん酷い状態になったり元々酷い状態が更に悪くなって行くのを見るのが好きだよ。
夢なんて見ないに限るしあんたの夢なんて破れるの自分自身でも分かるだろう?」
俺は、何も言わなかったが、男の顔面に思い切り拳を叩きこんだ。