夢を売りに


毎回、この時期になるとその友人を思い出し、俺もそうしようと思うが給料が入ると家賃や携帯料金等の最低限を払うとあっという間に使ってしまう。




若い頃は豪快等と言われたが今の歳では只の馬鹿だと思う。



馬鹿だから仕方ないなと思いながらも誰かお金を貸してくれないかなと頭の中で考えるが、周りも皆苦しいに決まってるしきちんと返すのにペコペコするのがめんどくさかった。




中には、説教する奴もいて一度大喧嘩になった事もあった。



俺は、お金を持ってる時には、頼まれたら大抵貸した。




返って来ない事もあったがあまり相手を責めたりしなかった。




最後の煙草がフィルターを焼いている事に気付き仕方なく灰皿に押し付けた。



< 3 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop