夢を売りに


俺は、その看板の書かれた店を見たが、見覚えがなかった。



間口の狭い暗い店のようだった。




俺は、吸い込まれるように店に入って行った。




店の中は、薄暗くカウンターが一つあるだけのようだった。



カウンターからいきなり人が出て来たように思ったらどうやら椅子に座ってたようだった。




「いらっしゃい。」



初老の男だったが、髪が長く白髪がかなり混じり気味が悪い印象だった。




「あの~看板を見たんだけど。」




俺は、そこで何と言っていいのか分からなくなった。




男は、少し嫌な顔をしたように見えた。

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