夢を売りに
俺は、男の態度に少し腹が立ちムキになって言った。
「夢を言ってごらんよ。」
「えっとですね。
作家ですよ。
作家になりたいです。」
男は、苦笑いを浮かべながら言った。
「ほう。作家ね。
では、今まで何かアマチュアとしての実績とかあるのかな?」
「十年以上前にある賞に送って最終選考まで残ったよ。」
「ふ~ん今は、って言うかその後は?」
「その後は、色々書く暇無くて賞に送りかけては、辞めてたけど二年前から携帯小説書いてるよ。」