rabbitgirl

講義が始まる前、ちょっとした時間にでも絵を描きたいと思い小さな手帳を出そうとしたら…




ん??




あれ…?





「美榊!!どうしよう!!手帳がない…!」


確かに持ってきたのにな~?


「どうせどっかで落としたんでしょ?」

「落としたっていつ落としたんだろ?」


あ。



「そう言えばさっき男の人とぶつかったんだ!」

「まぁいいじゃない。手帳の1つや2つ。また買えば」

「ダメだよ!高校の時から描いてきてあれが7代目なんだから!名前はナナちゃんだよ?それに中見られたら恥ずかしいじゃん!どうしよぉ~!!」


ナナちゃんがぁ~!!!!!!


「まぁまぁ落ち着きなさい。じゃあ講義サボって今から探しに行きな?うさ頭良いし。あたしはいかないよ?成績ヤバすぎだからね~」


美榊はモデルをしていてほとんど学校に来ていない。

だから単位がヤバいらしい。


「分かった!! じゃあ今からナナちゃん救出作戦行ってくる!!見つかったら途中からでも講義出るね♪」

「イッテラ~」


これから私は彼と出会うなんてこの時の私は思いもしなかった……









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