告白の丘

 なんとか、抜け出せたー。

 でも、塾までホントは後2時間以上あるんだよね・・・

 何しとこ。

 
 「おい、柚原じゃねーか」

 えっ、だれ・・・・

 
 「アッキー!何してんのこんなとこで?」

 ここの丘はめったに人が来ないのに・・・

 
 アッキーは私の横に座った。

 「そっちこそ」

 「ここお気に入りの場所だから」

 「ふーーん、俺もお気に入りの場所」

 そーなんだ・・・

 「ってかアッキー、香織ちゃんに告白した?」

  香織ちゃんはアッキーが入学初日から好きな子だ。


  「いや、もう好きじゃなくなった」

  ・・・・アッキーも失恋したんだ。

  お互いさまだな、ホント。


  「お前は?新しく好きな奴できた?」

  「そっちは?」

   こっちからじゃなくて普通そっちから言うくない!

   しかも、好きな人なんていまいないし。


    

   「俺、ホントは柚原がすきなんだ」




   ・・・・・えっ。


   
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