こんぺいとう
ネクタイがうまく結べなくてあくせくしていると、いつの間にか横にいた史門が結んでくれる。
「史門、なんかあったの?」
「なんでだよ。」
スウェット姿の史門は
そこらへんの雑誌に載ってても
おかしくないルックスをしている。
「いいから、ほら行くぞ。」
私のスクールカバンを持った手と反対の手で勢いよく引き寄せられる
「顔色あんま良くないな。無理すんなよ」
「ん、大丈夫..」
史門にはなんでもお見通しみたい...