シンデレラの落し物




何軒かの交番で道を聞き、やっとたどり着いた豪邸

「デッケェ!!」

そう叫んだ俺を、奇妙な物でも見るかのように、警備員の奴等がじっと睨んできた

それに応えるように、軽くお辞儀をして、馬鹿でかい玄関へと向かった


――ピンポーン♪


「はぁーい、どちら様!?」

そう聞かれて答えないのも可笑しいと思い、取りあえず本名を言った

「…椿 時雨です」







< 13 / 18 >

この作品をシェア

pagetop