シンデレラの落し物




郁也が、こっちをニコニコ見て待っている

でも…


ごめん、郁也…

あたしは、郁也のその想いには応えられない…



今この瞬間しか無いと思った

体が勝手に動き出したんだ

郁也とは真逆…


大きな白い扉へと、あたしの足は走り出した







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