馬鹿ですけど何か?




よし決めた。


「私今日から、あいつの唇奪い隊結成するから!」


ガタンと音をたて、ガッツポーズをお見舞いする。

向かいの席に座ってるりっちゃんの頬がひきつってるけどそれは気にしない。


「…あ、はい。そうですか。応援してるよー。」


りっちゃんは薄笑いのまま軽く拍手を送ってくれる。

すっごく興味なさそうな顔。

棒読みだし。


「私1号。りっちゃんは2号ね。」


隊員がいなかったら何も始まらないもんね!

りっちゃんという大人な先輩(同い年)を味方につければこっちのもんよ!


「いやいや、入らないから。」


りっちゃんの声が遠くで聞こえた気がしたけど無視して。




そんなこんなで、部隊が結成しました!!


「あたしがその部隊入ったら、あたしもあいつの唇奪いたいみたいじゃん。」


「違うよね!?違うんだよ!!!いいんだよそういうのは!!!」


「わっかんないよ~?」


どどどどおどどうしよう。

部隊結成にして3秒で仲間割れしてしまった!!!


「まあとりあえず、その変な部隊に入るつもりはないけども。

協力はしてあげるから。勘弁してよ。」



ありがとうりっちゃんんんんんんんん!!!!!

という事で、隊員は私一人です。




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