王子様注意報 2



「おーい・・・いるー??」


「・・妃芽ちゃん」


すごい小さい声だったから確かではないけど、聞こえてきたと思う方に顔を向ける。


部屋の奥にあるでかいベットの上の不自然なでかいふくらみ。


・・・あそこだね。


「・・・大丈夫?」


布団に丸まってるから顔は見えないけど、かがみながら私は聞いた。


「・・・無理」


「え?」


「無理だよー・・・」


そう言って布団が勢いよくがひいた。


さっきまで布団があった場所にいたのは、






かなりやつれた花ちゃんに間違いない。





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