王子様注意報 2
じじぃはあからさまにため息を吐く。
あからさま過ぎて笑えるわ。
「わかりましたよ・・・入りなさい」
そんなじじぃの声を合図に数分前に私が入ってきた扉がゆっくりと開く。
私は体を後ろに向ける。
「もー・・・妃芽ちゃんって意外にに大胆だよねー」
「・・・よく言われる。」
ニヤニヤ笑いながら近づいてくる彼。
分かってはいたけど本人を目の前にするとやっぱり信じられなくはある。
彼は私の目の前に来て笑う。
「なんか久しぶりって感じがするね。妃芽ちゃん」
「そうね、」
私は彼の目をまっすぐ見る。
「雷くん」