Rain
爽やかな笑顔。
とても輝いてる。

私はすっかり転校生の笑顔に吸い込まれていた。

「……なっ…佳奈ってば」『えっなに?』

笑顔に吸い込まれてた私は友美の言葉が全然耳に入ってなかった。

「佳奈さぁ〜。転校生に恋したね〜。」
『えっしてないよ。』
「ウソだね〜。恋してる。」
『そっ…そうだよ。恋したよ。』

私は友美の言葉にむんつけした顔で認めた。

「声かけてみなよ〜。」
『無理絶対無理』「いいから〜。」

笑いながら言われて
いきなり押されて
転校生にぶつかってしまった。

『あっ…ごめんなさい。須藤さん大丈夫ですか?』
「大丈夫です。大崎さんこそ大丈夫?」
『あっ…はい。大丈夫です。』
「てか須藤さんじゃなく、拓也って呼んでよ。俺、佳奈って呼んでいいかな?」
『あっ…うん。いいよ。』
私は知らないうちに仲良くなっていた。


「聞きたいんだけど、佳奈ってさぁ〜、彼氏いんの?」
『いるよ。』

私には中1から付き合ってる彼氏がいる。でも、愛がない。
キスするときも、エッチするときも誰かを考えてるようだった。



「そっか…。いると知っててこんなこと言うのもなんだけど、俺 佳奈に一目惚れしたんだ。」

私は、一瞬言葉を失ってしまった。

「佳奈のことを今朝見たんだ。スゲー可愛いって思って見てた。また逢いたいって思った。」
『佳奈も見たんだ。カッコよくて、キレイな人って思った。』

「それでさぁ〜。俺と付き合って欲しいんだけど。」
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