オオカミヤローに捕らわれて
私の焦った表情を見て、まちかはハッと口を押さえた。


「ご、ごめん吹雪……」


「いいよ…あのねまちか。私今から晩ご飯の買い出し行かなくちゃいけなくってさ……」


「あっ、じゃあケーキ置いてくよ!私帰るね!!」


「えっ!?イヤまだいなよ!そうだ、昇の遊び相手になっててくれる?」


せっかく来てくれたのに、もう帰らせる事なんか出来ないもん!!


適当にトランプを出して、昇に手渡した。


「昇、私が帰って来るまで玲美達とトランプしてなよ」


「うん分かった!真剣衰弱やる!!」


……昇、神経衰弱だよ。
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