オオカミヤローに捕らわれて
自分の妄想に呆れながらスーパーを出た時、ケータイにメールが。


「ワッ、お母さん達もう帰って来ちゃったの!?」


メールは玲美からで、お父さん達4人が帰宅した事を知らせるものだった。


ちなみにまちかも親に呼び出され、もう帰ったらしい。


「急がなくちゃ!晩ご飯間に合わない!」


焦った私は歩みのスピードを速め、駆け足になった。


暑いのを我慢して、家までラストの角をパタパタと曲がった。


「―――ブッ!!」


懐かしい衝撃が体に伝わる。


目の前には、統牙よりちょっと低めの身長の男の子がいた。


「あっ…」
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