オオカミヤローに捕らわれて
それからは伊達家7人と統牙の8人で、楽しく晩ご飯。


玲美や昇は統牙を気に入ったらしく、よく語り合っていた。


「ねぇ統牙。ご飯…どうだった?」


名残惜しくも皆とサヨナラして、2人で歩く帰り道の途中で尋ねる。


「ん、ウマかった。また作ってくれよ」


その言葉が、笑顔が、私に強い力をくれた。


よし!まだまだメイド生活は長いんだ。


これからも私、頑張ります!!


バッグの中に入った“あるもの”をコッソリと胸に当て、家族の顔を思い浮かべる。


ドタバタだったけど疲れがフッ飛んだ、そんないい1日だった。
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