オオカミヤローに捕らわれて
小走りで部屋を出て行く吉良を、呆然と見送る吹雪。
「ちょっとアナタ」
安岡が固まっている吹雪を呼んで、床を指差した。
「このハンカチ、拾ってくれない?」
「「ハッ?」」
「……えっ………」
最初にハモったのが道とオレ、ワンテンポズレて反応したのが吹雪だ。
安岡の指の先には、白いレースのハンカチが落ちている。
しかしソレは安岡のすぐ足元に落ちていた。
「お前……それ位自分で拾えよ」
道が眉間にシワを寄せ、安岡を軽く睨んだ。
確かに吹雪が取るより、自分で拾った方が明らかに早い距離だ。
「ちょっとアナタ」
安岡が固まっている吹雪を呼んで、床を指差した。
「このハンカチ、拾ってくれない?」
「「ハッ?」」
「……えっ………」
最初にハモったのが道とオレ、ワンテンポズレて反応したのが吹雪だ。
安岡の指の先には、白いレースのハンカチが落ちている。
しかしソレは安岡のすぐ足元に落ちていた。
「お前……それ位自分で拾えよ」
道が眉間にシワを寄せ、安岡を軽く睨んだ。
確かに吹雪が取るより、自分で拾った方が明らかに早い距離だ。