オオカミヤローに捕らわれて
仮にもコイツはファッション業界でも有名な安岡グループの令嬢…一通りのマナーレッスンは受けてるよな?


「あ、あの統牙お坊ちゃま!私の事は気にしないで下さい!!」


オレの怒りの雰囲気を感知した吹雪があせあせと言って、チラッと道を見た。


ハテナを飛ばして首を傾げる道だったが、吹雪の意図に気づいたらしい。


「……あ、ああ!統牙、夏休みの宿題の進みどうだ?やってるか?」


サッと空気を変えようとしてくれた道に、吹雪は小さくお辞儀した。


おお…さすが我が親友、頼りになるぜ!


「やってるよ。でも1つ気になる事あんだよ」
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