オオカミヤローに捕らわれて
すぐ後からオレも入って、扉を閉める。


「と―――」


何か言いかけた吹雪だったけど、思いっきり抱きしめた。


「と、統牙!?な、ななな、何っ!?//////」


どうやらあまり男慣れしてない吹雪は、真っ赤になってオレの腕の中で暴れた。


恥ずかしいのは分かるけど、そんなに暴れんなっつーの……


「吹雪…ごめんな。バースデーカードあんなにして……」


オレが謝ると、吹雪のジタバタがピタリと止まった。


不思議そうな顔をして見つめられる。


「なんで統牙が謝るの……?私の方こそ、楽しいお茶台無しにしたのに」
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