オオカミヤローに捕らわれて
「おいしいですか……?私がスーパーで買って来た安物ですよ………?」


「ウマイよ。今まで最高級の青森県産のリンゴしか食った事無いけど、いける」


オレの答えに、吹雪はヒクヒクッと頬を引きつらした。


ハッキリ言っちゃえば自慢だからな。


「ごちそうさま!宿題やって来ますね吹雪さん♪」


う~ん?優牙君、君なんでお兄様無視して吹雪に話しかけてるのかなぁ?


「ハイ。頑張って下さいね、優牙お坊ちゃま」


ニコッと柔らかい微笑みで優牙を見送る吹雪に、更にムカムカした。


時任に泣かすな言われたけど、コレ位はいいだろう。
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