オオカミヤローに捕らわれて

☆近づくな☆ 《Side -Hubuki-》

「伊達さん……スタイルいいわね」


「へっ!?///そんな事無いですよっ!!」


成見家、夏のイベント、花火大会当日。


私は私の部屋で、吉良さんに浴衣を着させて貰っていた。


「よしこれでOK!似合ってるわよ伊達さん」


帯を締め終わり、鏡の前でクルリと一回転。


頭につけたオレンジ色の簪(かんざし)が、揺れる度にキラキラ光っていた。


「ありがとうございます吉良さん!とってもカワイイです!この浴衣!!」


「いいのよ。あの子ったら中学生になった途端浴衣着なくなっちゃったから、久々に私も楽しかったわぁ」
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