オオカミヤローに捕らわれて
平然とドキッと来る様な事を言われて、嬉しいと同時に悲しくなった。


ねぇ統牙……それって本心?


アナタは私の事どう思ってるの?


私、後半月もしないで帰っちゃうんだよ?新学期が始まったら、会えなくなる。


そしたら私達……どうなるんだろうね?


「吹雪さんどうしました?なんか元気無いですね」


半分上の空モードで花火をしてると、優牙お坊ちゃまが来た。


「優牙、テメェあっちで花火やれよ」


「ダメだよ。兄さんが吹雪さんにイジワルしない様に、見張らなきゃ」


優牙様は自分の花火に火を灯し、ケロッと言った。
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