オオカミヤローに捕らわれて
妬みやら嫌味やら分からない感想が頭に浮かぶも、黙っておいた。


ハイ、コレもメイドの勘です。


「でさ、優牙がさ――――…」


「へぇーー…」


たくさん話してる内に、段々減って行く花火。


とうとう残ったのは線香花火だけになってしまった。


「待ってました!やっぱり最後は線香花火だよね♪」


テンション高く跳び跳ねる私に、統牙は呆れていた。


「優牙と同じ事言うんだな、お前」


「いいじゃない!パチパチって繊細な感じが、私好きなの!!」


生まれて17年間、ずっと花火のラストは線香花火なんだからね!!
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