オオカミヤローに捕らわれて
次から次へと沸き上がる疑問に耐え切れなくなったオレは、吹雪を引っ張って公園から出た。


「統…牙……っ」


「オイ女の子に乱暴すんなよ。後花火やバケツ忘れてるぞ」


後ろから伴路の声が聞こえて来たけど、そんなのどうでもいい。


オレはズンズンと歩きに歩き、吹雪はハァハァ息を切らしてどうにかついて来ていた。


「待ってよ統牙!浴衣だから歩きにくいんだから、もう少しゆっくり歩いてよ!!」


「…………」


「統……手首痛い……」


「ウルセェ!!」


怒鳴ってからハッとした。


オレ……何やってんだよ………
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