オオカミヤローに捕らわれて
変な所に感心しながら、オレは“仕方ねぇな”と呟き、本棚の陰へ。


着替え終わってから再びソファーに戻ると、吹雪は頬を染めてオレをチラチラと見ていた。


………カワイイ。


…………ん?


オ、オレ今、何考えた……?


さっき出会ったばっかりの女の事、“カワイイ”って思ったのか!?ウソだろ!?


「あ、あの……それでさっきのメイドのお話ってどういう事なのか……説明してくれませんか?」


オレがうろたえていると、吹雪が遠慮がちに口を開いた。


あっ……ああそっか。


とりあえず今はきちんと吹雪に説明しないと…な。
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