オオカミヤローに捕らわれて
魂が抜けた様に棒立ちになるオレに、吉良は言葉を続けた。
「統牙様、気づいていましたか?伊達さんずっと元気無かったんですよ」
「へっ……」
「確か花火大会が終わった直後からだった気がしますわ。お坊ちゃま、メイドだって人間です。何か伊達さんが嫌がる様な事したんじゃありませんよね?」
吉良の疑いの眼差しが、容赦無くオレに突き刺さった。
花火大会が終わった直後……
やっぱりオレ…吹雪の事傷つけてたんだ。
そんで何も気づかないで、勝手に冷たくして……挙げ句には出て行かせた。
後悔の石が降り積もり、岩となる。
「統牙様、気づいていましたか?伊達さんずっと元気無かったんですよ」
「へっ……」
「確か花火大会が終わった直後からだった気がしますわ。お坊ちゃま、メイドだって人間です。何か伊達さんが嫌がる様な事したんじゃありませんよね?」
吉良の疑いの眼差しが、容赦無くオレに突き刺さった。
花火大会が終わった直後……
やっぱりオレ…吹雪の事傷つけてたんだ。
そんで何も気づかないで、勝手に冷たくして……挙げ句には出て行かせた。
後悔の石が降り積もり、岩となる。