オオカミヤローに捕らわれて
勝手に1人でテレてたのを誤魔化そうと、ゴホンと咳払い。


ソファーの背もたれに背中を預け、オレのアイディアを語り出した。


「吹雪。新しいメイドってのはな……服弁償する代わりに、この家で1ヶ月メイドとして働いて欲しいんだよ」


「えっ?1ヶ月……?」


吹雪の呟きに、コクンと頷いた。


「1日働いて1万円。弁償代金は30万だから、30日働く。つまり1ヶ月だな」


オレが話すと、吹雪は固まって、目だけはパチパチと瞬きを繰り返していた。


瞬き何回するんだよ………そんなに目乾いたのか?


イヤ……違うか。
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