オオカミヤローに捕らわれて
迷惑…?確かにそうかもな。


いきなりオレに家に来られたって、吹雪は嫌がるだろう。


でも、成見財閥の御曹司のオレだぜ?


かなりあきらめ悪くて、ワガママなオレが………んな簡単に挫けるかよ。


「守ってやるよ。今度こそ、何が何でも」


伴路の真剣な目に、オレも真剣な声で返す。


5秒程、オレ達3人の間を沈黙のベールが覆った。


「……フッ…そっか。そこまで言うんだったら、やってみろよ成見」


伴路は口元を緩めると、アゴでオレが走って行こうとしていた方向を示した。


「あっ…いいか統牙!お前はお前が出来る事をしろ!!」
< 313 / 430 >

この作品をシェア

pagetop