オオカミヤローに捕らわれて
へぇ……この女、オレのせっかくの誘いを断るって言うのかよ。


面白い………絶対メイドにしてやる。


生まれた時から今まで、手に入らなかった物は無い。


どんなに貴重な物でも、高級な物でも、何でも手に入れて来たオレ。


何ともおかしなプライドに火が点いて、背もたれから背中を少しだけ浮かした。


「なんでムリなワケ?」


「なんでって………メイドさんって、アレですよね?『お帰りなさいませ』とか言って、料理作ったり掃除したりするんですよね………?」


「まぁ大体の仕事はそうだな。お前家事出来ねぇから嫌なのかよ?」
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