オオカミヤローに捕らわれて
お父さん、お母さん、只詩お兄ちゃん、心お姉ちゃん、玲美、それに昇。


毎年夏休みは家族7人海やキャンプと楽しんで来たから、今年も楽しみたい。


でもこんな風に話題に出してしまうなんて、皆に対して少し後ろめたい気分になった。


「…………」


統牙は私の肩を掴んだまま、何も喋らない。


私の体は真夏の暑さも手伝って、みるみる温度が急上昇。


唯一冷えている所と言ったら、神社の涼しい風が当たってる、ホッペ位かもしれない。


上手く……誤魔化せたかな?


これで納得してくれなかったら、他にすり抜ける切札が無くなっちゃう。
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