オオカミヤローに捕らわれて
軽くバカにする発言をし、相手の様子を窺う。


案の定吹雪はムッとしたらしく、ホッペを膨らました。


「失礼な!!兄弟が多いから、家事はある程度なら出来ます!!」


「じゃあ問題ねぇじゃん。メイドやれよ」


そう言うと、再び顔をしかめる吹雪。


不安そうにオレと目を合わせて、語り出した。


「でもやっぱり、成見財閥の社長一家の家のメイドを一般庶民がやるのは……かなりハードルが高いので……」


フーン…そこが吹雪が1番気にしてる所か。


確かにまぁ、庶民がこんな豪華な家で働くのは、最初は緊張するかもしれないな。
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