オオカミヤローに捕らわれて
そんでその金でクツやら服やらバッグやら買いまくり、遊び放題。


男子も例外もいるけど大方そんなヤツ等ばっかで、オレもその1人かも。


だけどコイツは………


「――――クッ……マジで気に入ったかも」


右手で顔を覆ってポツリと呟くと、吹雪が首を傾げた。


「何か仰いました?」


「イヤ何でも……吹雪、メイドやってくれたら弁償無くなる上に、お前の願い1つ叶えてやるよ。そうだな……オレん家で経営してる遊園地に“家族”皆招待…とか」


ワザと“家族”の部分を強調して提案すると、吹雪の顔色が変わった。


「本当に…?」
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