オオカミヤローに捕らわれて
私は只詩お兄ちゃん、心お姉ちゃん、そしてお父さんと一緒に歩いてたんだ。


昇はまだ生まれてなかったけど、1・2才だった玲美は確か…お母さんと家にいた気がする。


4人で家に帰ろうとしてた時、私達の前で男の子が車とぶつかりそうになって………


『危ない!』


お父さんがどうにか助け出し、男の子は掌を地面に擦っただけで他は無傷。


私はその男の子に、持ってた絆創膏をあげたんだ。



『私吹雪って言うの…アナタは?』


『……茂範』



「………ああーーーーっっ!!思い出したーーーー!!あの時の男の子だぁ!!」
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