オオカミヤローに捕らわれて

☆家族との繋がり☆ 《Side -Hubuki-》

「なぁ吹雪……本当に行くのか?」


「何もそこまでしなくても大丈夫なのよ?お兄ちゃんもお姉ちゃんも働いてるんだし………」


「だーい丈夫だってお父さん、お母さん!1ヶ月位どうって事無いから!!」


よいしょとたくさんの荷物を詰め込んだバッグを持ち上げ、両親に笑顔を向ける。


昇が涙目になりながら、私の服を握りしめた。


「吹雪お姉ちゃん、本当にいなくなっちゃうの?ボク嫌だぁ……」


ウルウルと抱きつく自分の弟は、物凄くカワイイ。


一瞬ずっとこのままでいようかと思ったけど……そういうワケにはいかない。
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