オオカミヤローに捕らわれて
数え切れない程告白されてるのに、全部断っていると、優牙様や統牙様の親友の中曽根様が仰っていらしたわ。


「お坊ちゃま、高校生になられたんだし、未来の花嫁さんでもお探しになられては?」


何気なく冗談混じりにそう言うと、統牙様はスんゴイ嫌そうな顔をなさって――――…


「花嫁とかムリ。あんなハデなピーピー喚くお嬢様達、オレ受けつけねぇ」


「…………」


絶句しました。


前々からあまり女性に対していい印象を持ってないって事は、よく知っていた。


何せ統牙様が生まれる前から働いてて、成見家のメイド頭まで任されていたから。
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