オオカミヤローに捕らわれて
でもまさかここまでヒドイとは思わなかった。


優牙お坊ちゃまはガツガツ行く事が苦手だし、兄弟揃ってイケメンなのに彼女無し。


このままじゃ成見家、大変な事になるんじゃ……ちょっとだけ本気でそう考えた。


「ウーーン……統牙お坊ちゃまが気に入る女性って、現れるのかしら………」


お嬢様はムリって言ってたから、もしかしたら一般人ならそんな人が現れるかも?


私のこの考えがものの見事に当たってしまったのは、統牙様が高3、優牙様が中3になられた時だった。


夏休みのある日、いきなり統牙様が女の子を1人、連れて来たのだ。
< 420 / 430 >

この作品をシェア

pagetop