オオカミヤローに捕らわれて
一般人でも5人兄弟の真ん中で家事は得意な私は、一生懸命吉良さんにアシストされつつ、頑張った。


『伊達さん、呑み込み早いわぁ!こっちも人手が足りなかったから助かっちゃう』


普段は優しいけど仕事には厳しい吉良さんにこう言われ、私も不安な気持ちは段々と消えて行った。


やる事いっぱいあって大変だけど、これなら1ヶ月頑張れる……と思ったのに!


『おっ、吹雪頑張ってんな。お前明日オレの部屋掃除しに来いよ』


『ハァ!?』


なぜだか成見さん…お坊ちゃまにこう言われて、お部屋掃除してるんだよね……


「意味分からん……」
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