オオカミヤローに捕らわれて
限り無くドSな考えがポンポン浮かび、知らぬ間に口の端が上に上がっていた。


「なんでって?」


「昨日も一昨日も1人分だったのに、今日は2人分なんだなって……」


オレの親は成見財閥社長と、社長夫人。


そんな2人が忙しくないワケが無く、殆ど家に帰って来ない。


なので吹雪は今までオレが1人で食事している風景しか見た事無いから、朝食が2人分用意されてるのが不思議な様だった。


「ああ。今日はね………「ただいまぁーーー」」


吉良が説明しようとした所で、広間にもう1人男が入って来た。


「よう、お帰り」
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