君はド天然。

「はい?」
「喜田、彩菜さん?」
「そうだけど……何か用でも?」

あたしに声をかけて来たのは数人の女子。

正しく言えば、声をかけてきて、
話したのは真ん中にいる女の子だ。

セミロングの髪をカールにし、
茶色に染めている。

目は二重で、マスカラとアイラインで
馬鹿でかく見える。

「喜田さん、ホントに石神君好きなの?」
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